はじめに
この記事ではストレージ容量が少ないノートPC (eMMC 32GB) でなるべくコンパクトにTeXを構築するのを目的にしています。容量が多い環境ではこのような工夫をせずともgnupack + TeXLiveやgnupack + W32TeXでtexを利用できます。
手続き
1. MiKTeXをBasic Install
2. パッケージマネージャ
luatex-ja, ipaex, bxjsclsをインストール。
3. MiKTeX Settings (Admin)
Refresh FNDBとUpdate Formatsを行う
4. MiKTeX Settings (Admin)
Formatタブで,luatexとlualatexをBuildする。
5. MiKTeX 2.9\tex\luatex\luatexja
に移動して,管理者端末で以下を実行 (luatex-jaマニュアルより)。3と4 を行っていないとエラーが出る。
$ lualatex ltjclasses.ins
$ lualatex ltjsclasses.ins
$ lualatex ltjltxdoc.ins
$ luatex ltj-kinsoku_make.tex
6. https://sourceforge.net/p/pgf/bugs/384/
からpgfsys-luatex.defとpgflibrarypgfplots.surfshading.pgfsys-luatex.defをダウンロードし,MiKTeXのフォルダに入れる (私はluatex-jaが入っている場所にしました)
詳しい解説はこちら
http://acetaminophen.hatenablog.com/entry/2016/04/23/141922#meth-3-4 なおこのドライバが公式パッケージに無かったため,私を含めここつまずく人がとても多いようです
7. mktexlsr
をしてコンパイルが通るか試してみる。1 – 6のどこかでひっかかった人は適宜mktexlsr, 3のRefresh FNDBやUpdate Formats等を行うと良いようです。
あとがき
tex環境は容量を食うソフトウェアのひとつで,通常のtexlive-fullが4GB弱,W32TeXやBash on Ubuntu on Windowsでインストールパッケージを絞っても2GB程度あります。ですがMiKTeXの場合は800MB程度に抑えることができました。NTEmacsと合わせて1GB弱なので,かなり節約できたことになります。ドライバ作者のPreining氏に感謝。