はじめに

Linux Mint cinnamonのFirefoxが重かったのでLinux Mint Debian Edition 2 (LMDE2) cinnamon を入れてみました。この記事ではUbuntuベースのLinux Mintとの違いで気付いたところをまとめておきたいと思います。Debian系のインストールはそれなりに慣れているので,よくある「インストール後の設定一覧」としては役に立たないかもしれません。

インストール時

  • Mintと違ってLMDE2は手動でパーティションを切りgrubをインストールしないといけないのが難易度高いです。Debianでも勝手にこのあたりの設定をやってくれたような記憶があるのですが。
  • /dev/sdaにgrubをインストールしても何回か “No Operation System.” に見舞われました。全く同じやり方でうまくいくこともあるので,Live起動時の認識が甘いかもしれません。
    • Live起動時にトラックポイントが認識されたときとそうでないときがありました。

日本語化

システム設定の「入力方法」を選ぶ

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しばらく待つと「入力メソッド」タブにfcitxが表示されるので,クリックしてインストール

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  • 本家Mintにもありましたが日本語化はしやすいです。端末を起動しなくても日本語設定をしてくれます。

インストール後の気になる設定

システムフォントの日本語化

  • Mintと違って,インストール後もCJKじゃないNoto Sansが標準フォントになっています。 http://www.uetyi.com/server-const/linux-desktop/entry-327.html ここを参考にフォントを変更しましょう。私はIPAex明朝とNoto Sans CJK, Miguにしました。font.configをいじるとか昔のUbuntuとかVine Linux以来かもしれません。

トラックポイントのスクロールを有効にする


Section "InputClass"
    Identifier "Trackpoint Wheel Emulation"
    MatchProduct       "TPPS/2 IBM TrackPoint|DualPoint Stick|Synaptics Inc. Composite TouchPad / TrackPoint|ThinkPad USB Keyboard with TrackPoint|ThinkPad Compact USB Keyboard with TrackPoint|USB Trackpoint pointing device"
    MatchDevicePath    "/dev/input/event*"
    Option             "EmulateWheel"          "true"
    Option             "EmulateWheelButton"    "2"
    Option             "Emulate3Buttons"       "false"
    Option             "XAxisMapping"          "6 7"
    Option             "YAxisMapping"          "4 5"
EndSection

感想

Firefoxは軽くなったような気がします。ブートローダの扱い等ちょくちょくひっかかるところがあったので,Linux Mintを初めて使ったときのような至れり尽くせり感はありません。その一方で,Debianベースでありながらソフトウェアのバージョンアップについていくという姿勢は優れたポイントだと思います。