手順
1. Qtをインストール
- 私がダウンロードしたときはqt-unified-linux-x64-2.0.3-1-online.runでした。実行属性をつけてガイドに従いインストールします。
2. qmakeにリンクを張る
$ sudo ln -s /opt/Qt/5.7/gcc_64/bin/qmake /usr/lib/x86_64-linux-gnu/qt4/bin/qmake
- インストールしたQtでqmakeしようとすると /usr/lib/x86_64-linux-gnu/qt4/bin/qmake がないと言われるのでリンクを張ります。
3. ビルドに必要なパッケージをインストール
$ sudo apt install libxcb-util-dev libssl-dev mesa-common-dev libgl1-mesa-glx libgl1-mesa-dev
4. ビルド & インストール
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ここ を参考にビルドします。
$ export QUPZILLA_PREFIX=/usr && qmake && make
$ sudo make install
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libGLが足りないと言われた場合はリンクを張りなおします。
$ sudo ln -s /usr/lib/x86_64-linux-gnu/mesa/libGL.so.1 /usr/lib/x86_64-linux-gnu/mesa/libGL.so
$ sudo ln -s /usr/lib/i386-linux-gnu/mesa/libGL.so.1 /usr/lib/i386-linux-gnu/mesa/libGL.so
$ sudo ldconfig
5. fcitxで日本語入力ができるようにする
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インストールしただけでは日本語入力ができないので, http://diginatu.github.io/ubuntu/fcitx/qt/2015/01/09/qt-fcitx-in-ubuntu.html を参考にfcitxのライブラリをコピーします。
$ sudo cp /usr/lib/x86_64-linux-gnu/qt5/plugins/platforminputcontexts/libfcitxplatforminputcontextplugin.so /opt/Qt/5.7/gcc_64/plugins/platforminputcontexts
$ sudo cp /usr/lib/x86_64-linux-gnu/qt5/plugins/platforminputcontexts/libfcitxplatforminputcontextplugin.so /opt/Qt/5.7/Tools/QtCreator/bin/plugins/platforminputcontexts
あとがき
Chrome系ブラウザは メモリをドカ食い することが知られています。QtWebEngineはそれよりもメモリ使用量が抑えられているとのことですが,その恩恵を受けられるQtWebEngine5.6以降のブラウザにはLinux版が提供されていません。そこでQtWebEngine5.7に対応するQupZilla 2.0.1をLinux Mint 18にインストールしてみました。依存ライブラリが色々あったり日本語入力の設定に手間取ったりして結構大変だったため,今回記事にしてみました。