はじめに
Remacsを32bit CPUの古いノートPCに入れて動かしています。スペックが低いせいか,私が使っている環境ではpowerlineが重かったので,導入以前に使っていたシンプルなモードラインをgitの履歴から復活させることにしました。
手順
過去のコミットからブランチを作成
M-x magit-statusでmagitを呼び出し,l, bを押して履歴を表示します。
履歴画面では逐次検索ができるので「powerline」で検索すると,該当するコミットが見つかりました。
powerline以前に使用していたものは,その1つ前のコミットまで残っているはずです (色が違う部分)。
b, 次いでcを押し,ブランチを作成します。対象は普段使っているmasterなどでなく,コミット番号の上7桁になります。
ブランチ名はGPModelineにしました。
ブランチを作成すると自動的にチェックアウトされます。画面上半分を更新すると,当時残っていたファイルも復活しているのがわかります。
内容を更新し,masterブランチにマージする
最新のコミットに残したい部分のみ修正します。ここではpowerline以前に使っていたmode-line-linux.elを残したいので,gp-mode-line-linux.elという名前に変更しました。
magit-statusを再び開くと,変更点が表示されるので,ふだんと同じ手続きでコミットしましょう。
Untracked filesの上でsを押し,
cを2回押してコミットメッセージを書き,
“Ctrl+c”を2回押してコミット完了です。
ここからmasterブランチにうつって,先のコミットを取り込むことにします。bを2回押してmasterにチェックアウトしましょう。
masterにチェックアウトしました。
コミットのマージにうつります。mを2回押し,取り込みたいブランチを選んでからEnterを押しましょう (ここではGPModeline)。
masterブランチにマージされました。
すぐ使えるように,init.elにモードライン用の設定を追加し,コミットしました。なおローカルのGitリポジトリであればこれで終了です。
準備ができたら,Shift-P,続いてuを押してリモートにプッシュします。
プッシュ完了後にl,bを押してgitの履歴を見ると,無事に取り込まれていることがわかります。