Docusaurus の逆襲

Docusaurus の逆襲

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    • 01 - Docusaurus が攻めてきた!
    • 02 - インストールはできるけど
    • 03 - Slash の謎
    • 04 - docs の書式と website
    • 05 - 決戦! "index.js"
    • 06 - 刮目せよ! 〜"index.js" を読む〜
    • 07 - sidebars.json
    • 08 - siteConfig.js
    • 09 - もう読める
    • 10 - 再構築

    09 - もう読める

    siteConfig.js

    「 siteConfig.js は index.js で使う情報とか,サイトの URL とか,いろいろ書かなきゃいけない」「何か既視感があるな…」「書くべき場所は決まってるからそんなに難しくないよ。私の場合はこんなかんじ」「話がかみあってないぞ…」

    ドン!

    机が大きく揺れる。

    「誰のせいだと思ってるのかな?」「私は読者のことを考えただけだ」「君が余計なこと言ったせいで前回全然進まなかったんじゃん。タイトル詐欺だよ。わかってる? siteConfig.js ってページ開いてさ,説明もしないで延々と漫才見せられる人の身にもなってよ」「じゃあ私の言う通りテキパキとやればいいだろう」「わかった。じゃあもう Docusaurus なんてやめてリポジトリに org ファイルだけ置いてく。それで満足でしょ?」「ふてるなよ…」「フテルとは何ですか?」「待って。急に話に入ってこられるとわけわかんなくなる」

    ThinkPad が会話に混ざってくると収拾がつかなくなる。私は言い足りない不満をぐっとこらえ,説明に戻ることにした。


    const siteConfig = {
      title: 'Docusaurus の逆襲' /* title for your website */,
        tagline: 'Docusaurus で GitHub と遊ぶ。',
      url: 'https://jamcha-aa.github.io/Docusaurus-Guide/' /* your website url */,
      baseUrl: '/Docusaurus-Guide/' /* base url for your project */,
    
      // Used for publishing and more
      projectName: 'Docusaurus-Guide',
      organizationName: 'jamcha-aa',
    


    「 title はサイトの名前, tagline はサブタイトルとか。 projectName と organizationName はそれぞれリポジトリ名とアカウント名。気をつけなきゃいけないのは baseUrl で, index.js はこれを見ながら画像とか文書の場所を探すから,正しく設定しないとトップページしか表示してくれなくなる」

    「君がちゃんと説明に戻ってくれて嬉しいよ。ふむ。 baseUrl に注意ということだな」「そうそう。じゃあちょっと飛ばしてアイコン画像の設定を見よう」


      /* path to images for header/footer */
     headerIcon: 'img/jamcha.svg',
     footerIcon: 'img/jamcha.svg',
     favicon: 'img/favicon.png',
    
     /* colors for website */
     colors: {
       primaryColor: '#b27ee2',
       secondaryColor: '#205C3B',
     },
    


    「このサイトの左上に表示されてるアイコンが .svg 。favicon はブラウザタブの左に描かれてるやつだね。あと,簡単だけどサイトの色も変えられるよ。 primaryColor が色ついてるやつ」

    「アイコンのファイルはどこに置くんだ?」「 static ってフォルダの中に img っていうのがあるから,そこに置く」

    「文書のなかで表示してきたファイルは?スクリーンショットとか」「 docs の中に assets ってフォルダを作って,その中に置く。リンクの書き方は markdown だとこんな感じ」


    ![SS1](./assets/SS1.png)
    


    「よし!これで準備オッケー!それじゃあビルド!」

    「なあ,ひとつ聞いておきたいことがあるんだが」「ん?なに?」


    「君はこの作業,面倒だとは思わないのか?」


    「!!」頭にきた。「面倒なのは全部君のせいだよ!コードに色つけろとか余計なことばっかやらせてさ!この作業が面倒だったら何?わかりにくいって何様のつもりだよ!自分の読解力ないこと棚にあげて文句ばっか言ってさ,全然おもしろくないよ!!」

    EeePC もムッとして言い返す。「それは Docusaurus の面倒さとは別だろう」

    「一緒だよ人の評判いちいち気にしてばっかで自分じゃ何もやらないでさ,楽しんでる人の腰折ることばっか言ってさ,それで何!?『俺のアドバイスでこいつは態度を改めた。俺には力がある』とでも思ってるの?ばっかじゃないの!!」

    「不適切な言葉は避けてください」「不適切なのはこいつの態度だよ!どうして?どうしていっつも私ばっか貧乏くじ引かなきゃならないの?私が言われた通りがんばるから?がんばったら何?ほめてくれるって?そんなのいらないよ!!そんなのでこんなつらい思いするなら私もう何もできないばかでいいよ!!」

    バン!私は ThinkPad のモニタを勢いよくキーボードに叩きつけ,布団にもぐった。EeePC もそれ以上何も言わなかった。

    身体は煮えたぎるように熱く,これだけ汗でびっしょりなのに,なぜか胸の奥はどこまでも冷たく,暗かった。

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