02 - ChromebookでVue
Vue.jsのインストール
「Chromebookでエディタづくりに取りかかる前に、まずLinuxの機能を有効にしておこう」
「インストールが終わったらランチャーで『ターミナル』というのがあるので起動すると、禍々しい『あの黒い画面』が出る」
『忌まわしい『あの黒い画面』ですね…』
「『あの黒い画面』を避けては通れないので慣れましょう。インストールしたときはいくつかのソフトウェアが古いので更新しておく」
$ sudo apt update
「 $
をのぞいた文字を入力してEnterキーを押す。するとコマンドが実行される。この場合は sudo apt update を入力してEnter」
『わざわざ $
を入れる意味はあるんですか?』
「『あの黒い画面』で入力するコマンドだよ、という印」
『なるほど。闇の印なんですね』
「そう。忌むべき印」
『あれ?アルファベットが入力できないんですけど』
「入力が日本語になってない?」
『なってます。でも英語に切り替えができない』
「Chromebookだと『あの黒い画面』のなかで言語の切り替えはできないから、事前に英字入力にしておこう」
『そうなんですか、わかりました。うーん、いろいろ難しそうですね…。ええと、sudo...apt...update、で、Enter。…何かいろいろ文字が出てきました』
「おっけー。それじゃあ画面が落ち着いたら次のコマンドを入力しよう」
$ sudo apt upgrade
「 Do you want to continue? [Y/n]
みたいな表示が出るので y
を押す」
『けっこう更新に時間かかりますね…あ、終わりましたよ』
「それじゃあ次に nodejs をインストールしよう。一行ずつ順番に実行します」
$ sudo apt install curl software-properties-common
$ curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_12.x | sudo bash -
$ sudo apt install -y nodejs
『うーん、こんなに文字入力するの大変じゃないですか?』
「タッチパッドで1行ずつコピペしてEnterを押してもいいよ」
『へえ。キーボードじゃなくてもいいんですね』
「そうそう。映画のハッカーみたいなタイピング能力がなくても大丈夫」
Programming in movies vs. programming in real life (via YouTube)
『終わりました!』
「おっけー。最後にVue.jsをインストールしよう」
$ sudo npm install -g @vue/cli
『なんかさっきと最初のコマンドが違いますね』
「よく気づいたね。実はここから新たな世界に突入するのです」
『新たな世界…』
Vueを動かしてみる
「さっそくアプリを動かしてみよう」
『はい!』
$ vue create editor
『何か出ましたよ』
「そのままEnterでいいかな」
『はい…おお!』
『なんか動いてますよ。かわいい』
「君もね」
『はい?』
「なんでもない。時間がかかるからしばらく待とう」
『はい!』
数分後…。
『はー、はー、よ、ようやく、終わりましたっ』
「ふふ。おつかれさま。頭フル回転だったもんね」
『はい。さすがに…ところで、どうなりましたか…?』
「画面に $
マークがあるのがわかる?」
『はい。さっき見たやつですね。コマンドのしるし…ですか』
「そうそう。指示どおりにやってみよう」
$ cd editor
$ npm run serve
『画面が動かなくなりました』
「 "Compiled successfully" って書かれてるでしょ。だから成功したってこと。Chromeで http://localhost:8080
ってページを開いてみよう」
『はい。…ホームページが表示されました』
「これがさっきのコマンドで作られたページ」
『え?そうなんですか?』
「うん。試しに、『あの黒い画面』で終了させてみよう。 Ctrl + c
を押してみて。Ctrl
キーを押しながら c
ね」
『押しました』
「それじゃあさっきのページをリロードしてみよう」
『消えちゃいました』
「ね。さっきのコマンドで作られたページだってわかったでしょ?」
『はい』
「これからこのファイルをいじってエディタにします」
『こ、ここから、ですか…?』
「そう。mavonEditorを動かすだけなら難しくない」
『そうなんですね』
「その先は私も知らない魔境」
『…そうなんですね』
「くじけそうになったら応援してね」
『もちろんですよ!』
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