SCP-L-005
アイテム番号: SCP-L-005
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 対象がいつ出現するのか不定のため,収容することはできません。外出の際は,障害物接近アラート機能を持つ端末を携帯するようにしてください。自転車および自動車を運転する方は,緊急停止装置を取りつけることが強く推奨されています。
説明: SCP-L-005 は住宅街で起きる事故です。具体的には,住民があたかも曲がり角を曲がるような動きで壁に激突します。歩行者であれば怪我で済むことが多いですが,自動車などの場合は死につながる可能性があります。SCP-L-005 に遭遇した人々は必ず「ここには壁はなかったはず」と報告し,なかには「昔からここを通って家に帰っていた」と言う者もいます。なお,これらの証言に反し,事故が起きた地点は以前から壁であることがわかっています。
報告のなかには,友人に助けられたと言う者もいます。その住民は,衝突する直前に友人の警告で壁の存在に気づいたと証言しました。このとき,友人が街を訪れるのは初めてであったことから,SCP-L-005 はその土地に詳しい人間にのみ作用することが推察されます。
SCP-L-005 は,周囲の評判を気にする住民達自身によって存在が秘匿されることが多いです。そのため,実際の被害や SCP-L-005 の発生数は報告の数倍はあるだろうと見積もられています。
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