SCP-L-009
アイテム番号: SCP-L-009
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 通報があった場合,職員は現場に向かい,係員の指示に従って回収してください。なお,サンプルは過剰にあることから,破壊して廃棄しても構いません。
説明: SCP-L-009は大人の背丈ほどの大きさを持つ透明なガラス板です。本オブジェクトは街中に出現し,通行の際の障害になります。SCP-L-009の特徴はきわめて高い透明度にあり,肉眼で風景のなかから判別することは困難です。光の照射を受けても影を作らないことから,特殊な加工がなされていることが推測されます。
SCP-L-009による事故が多発したことから,カメラによる監視の強化が行われましたが,その特性ゆえ,出現する瞬間が映像に残ることはありません。愉快犯の仕業による可能性もあり,その場合はカメラにも写らないほど高度な光学迷彩スーツを着用して犯行に及んでいると考えられます。全てのカメラにサーモグラフィーを導入することも提案されましたが,予算の都合で却下されました。
SCP-L-009に対処するため,現在,視覚の不自由な人々や,訓練された犬を中心としたパトロール隊が組織されています。彼らにとってはSCP-L-009はただの壁でしかなく,検出も容易です。パトロール隊が発見した本オブジェクトの枚数はこれまで数千枚におよび,その全てが同一の性質を持つことから,財団は本オブジェクトを収容対象から外しました。
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