# 071

８割の人が同じ答えを出すというミステリークイズがある。「人類最後の男が部屋で遺書を書いていた。するとノックの音が…」誰が叩いたのだろう、というものだ。不思議なことにこの問題、つい最近までは答えの一致率が半分ほどだったらしい。あなたはどうだろうか。

# 072

衛星写真は奇妙なものを捉えることがある。マウナロア火山のマグマに浮かぶ人工物もその一つだ。『銀の箱』と呼ばれるその建物は、地元の噂によると、なんと人が住んでいるという。極度のダニ恐怖症に苦しむその住人は、陸海空あらゆる場所に生息するダニを避け、ついに安住の地を得たのだそうだ。

『いいねさん』と呼ばれる人をご存知だろうか。SNSに投稿した風景写真で、かなりの数のフォロワーがいるのに、何日経ってもいいねがつかない。そんなとき、必ずその人物が写り込んでいるという。腰まで届く長い黒髪に、赤いカーディガン。いつも向こうを向いていて、かなりの上背がある。

M県の再開発事業で難題が持ち上がった。霊の巣窟として有名な廃ビルで、トラブルが多発したからだ。困り果てた自治体に、ある日、一本の投書が届いた。「お盆の終わりに電車で帰ってもらえばよいのでは。」そこで貸切の観光列車を深夜に通し、××寺を終点にしたところ、騒ぎはぴたりと止んだという。

20年前の事故で視力を失ったチェン氏が、最新の医学で光を取り戻したと報道された。術後の経過も順調で、今では文字も読めるほどに回復したそうだ。そんな彼のもとには多くのお祝いの手紙が届いたが、真っ先に届いたのは、これまで障害者として控除されていた税金20年分の追納依頼書だったという。

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

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